不登校というワードを知っていますか?
私は自分の子どもが不登校になるまで不登校というワードも知りませんでしたし、まさか自分の子どもが不登校になるなんて想像もできませんでした。
最近ではコロナの影響で学校がお休みになり、いつ学校が再開するのか分からない中、家に子どもがいる生活を強いられたと思います。
親としては
「早く学校再開してくれないかなぁ」
「ずっと子どもが家にいて、仕事も何にもできない」
「どうにかしてくれー-」
という感情になりませんでしたか?
まさにそれが不登校を持つ家庭では常に起きているのです!!
そこで今回、私が経験した不登校のタイプ別の対応方法をお伝えしていきます!
この記事を読み終わる頃には、不登校の親の悩みが少しでも減り、心が少しでも軽くなる事を願ってます!
不登校の原因
不登校の原因はよく「あまえ」や「家庭環境のせい」だとイメージされる方が多いかと思いますが、実際は「本人に関わる状況(「生活リズムの乱れ、あそび、非行」と「無気力・不安」)が主な原因だという調査結果が出ています。
文部科学省が調査している「令和2年度児童生徒の問題行動・不登校当生徒指導上の諸課題に関する調査結果について(※引用元のデータ)」から不登校の原因についてみていきましょう。
調査結果をみると小中学生の不登校の原因はなんと「無気力・不安」で約50%と過半数を占めています。続いて「生活リズムの乱れ、あそび、非行」約12%、「いじめを除く友人関係をめぐる問題」約10%となっています。
高校生の不登校の原因の上位は小中学生と同じで「無気力・不安」約38%、「生活リズムの乱れ、遊び、非行」約15%となっています。次は「入学・転編集学・進学時の不適応」で約9%と特徴的です。
この結果から分かるように、いじめが原因で不登校になるよりも、本人に関わる状況(「生活リズムの乱れ、あそび、非行」と「無気力・不安」)で不登校になったのが約52%も多い、約59%を占めていて、主たる原因と考えられます。また家庭内に関わる状況(「家庭の生活環境の急激な変化」と「親子の関わり方」、「家庭内の不和」)は約13.6%となっていて、家庭環境が原因となる不登校の割合は低いといえます。
不登校の主たる要因 | 人数(人) | 不登校児童生徒に占める割合(%) |
無気力・不安 | 91,886 | 46.9 |
生活リズムの乱れ、遊び、非行 | 23,439 | 12.0 |
いじめを除く友人関係をめぐる問題 | 20,830 | 10.6 |
親子の関わり方 | 17,395 | 8.9 |
学業の不審 | 10,675 | 5.4 |
該当なし | 9,529 | 4.9 |
入学・転編入学・進級時の不適応 | 6,533 | 3.3 |
家庭の生活環境の急激な変化 | 5,667 | 2.9 |
家庭内の不和 | 3,483 | 1.8 |
教職員との関係をめぐる問題 | 2,413 | 1.2 |
進路に関わる不安 | 1,581 | 0.8 |
学校の決まり等をめぐる問題 | 1,514 | 0.8 |
クラブ活動・部活動等への不適応 | 783 | 0.4 |
いじめ | 399 | 0.2 |
不登校の主たる要因 | 人数(人) | 不登校児童生徒に占める割合(%) |
無気力・不安 | 16,213 | 37.7 |
生活リズムの乱れ、遊び、非行 | 6,633 | 15.4 |
入学・転編入学・進級時の不適応 | 3,960 | 9.2 |
いじめを除く友人関係をめぐる問題 | 3806 | 8.8 |
該当なし | 3,593 | 8.3 |
学業の不審 | 2,638 | 6.1 |
進路に関わる不安 | 2,117 | 4.9 |
親子の関わり方 | 1,491 | 3.5 |
家庭の生活環境急激な変化 | 833 | 1.9 |
家庭内の不和 | 748 | 1.7 |
クラブ活動・部活動等への不適応 | 371 | 0.9 |
学校のきまり等をめぐる問題 | 351 | 0.8 |
教職員との関係をめぐる問題 | 211 | 0.5 |
いじめ | 86 | 0.2 |
不登校の子どものタイプ別によって変わる対応方法!
不登校というとどんなイメージがあるでしょうか。家で引きこもっている状況をイメージされる方が多いかと思いますが、不登校の子どもの状況によって日々変わってきます。
そこで今日は3つのタイプを紹介しながら、私が実行した対応方法をご紹介しますね。
体の不調がでた場合
不登校のお子さんに「頭が痛い」「お腹が痛い」「気持ちが悪い」「吐きそう」「体が震える」といった体の不調がでてきた場合は、とにかく休ませることが大事です。
私はそれを知らず、「頭が痛い」「お腹が痛い」と言っている時は「学校に行きたくないだけでしょ?慣れれば楽しいよ!!」と軽く受け止めて無理やり学校に行かせていました。しばらくすると突然「ママ気持ち悪い、吐きそう」と通学途中で嘔吐するようになりました。私はその時になって「やばい!学校に行きたくないだけではなくて、本当に体調なのか、どこか悪いところがあるんだ」と認識しました。
病院で風邪とかではなく、「精神的なものだねぇ」ということだったので、学校に無理やり通わせることは止めました。うつ病の対応も体の不調がでている場合は「休むことが大切」と言われています(※参照URL)。それと同じ事が不登校でも言えると私は考えていて、実際に家で休養を取ると学校に通えたりしていました。
学校や外には出れないが、家では元気にしている場合
学校や外には出れないが、家にいるととても元気にしている場合は「本当は元気何じゃないの?」と感じてしまい学校に通えるんじゃない?という気持ちがでてくると思います。しかしこの状況で学校に通わせても、また①のように体の不調がでて学校に行けなくなってしまいます。実際に私はこの状況の時に、無理に学校に通わせてしまい①の体の不調が出る状況に戻ってしまうことを経験しました。
ですので、私は家では元気にしているが学校や外には出れない場合は「子どもの気持ちに寄り添う」「子どもの気持ちを理解する(理解できなくても話ができる関係を作る)」という事をおススメします!!
子どもととにかく楽しいことをしながら、色々な話をしてください。この子がどんな気持ちで生活しているのか、この子がどんな気持ちで学校に通っているのか、些細なことからでかまいません、とにかく会話をしましょう。そうする事で、子どもの気質や性質を再確認することができます。
私の子どもは「大きな集団だと、気を使いすぎてしまって疲れてしまう」「”こうしなければいけない!!”という自分の考えを強く持っている」ということが分かりました。特に「大きな集団が苦手」という事に驚きました。幼稚園ではマンモス校に通っていたので、まさか苦手だという事に気づきもしませんでした。
このように今まで平気だったから今後も平気だということではなく、色々な状況で子どもの性質や気質の見え方は変わってくるので、子どもに寄り添って、子どもを理解することをおススメします。
学校にはいけないが、学校以外の場所では元気にしている場合
学校にはいけないけれど、学校以外の外に出れるようになった場合は、外に出て親以外の人と接することが必要です。
不登校を継続していくと、友達がいない、相手してくれるのは家族だけだという状況だと、この子の将来どうなるの?ととても不安に感じてくると思います。
そこで私は子どもの興味のある場所に出かけ、同じ興味を持つ子どもや大人と接する機会を持つことを意識しました。はじめは「学校に行っていないのに出かけてもいいの?」「学校のお友達や先生に見られたらどうしよう」と不安がっていましたが、「大丈夫!!気にしなくていいんだよ!」と不安材料を無くすことで、外出することへの抵抗感をなくしました。
そうすると共通の趣味のお友達や家族ができて、お友達と楽しんでいる子どもの表情をみると、子どもを孤立させない環境ができたと私も安心しました。また外に出かけることに抵抗が無くなると、学校に戻ることはできなくてもフリースクール等の「子どもの居場所」を提供してくれる施設にも通えるようになるので、おススメです。
不登校におススメの本
今回は実際に不登校を体験した子どもや親の本を3冊紹介していきます!!
学校は行かなくてもいい
元不登校の小幡さんの体験談や他の子どもの体験談もあり!
作者の小幡さんは不登校経験者で高校生で会社を作った方です。現在も不登校の子供や親に向けた情報を発信されていて、私が不登校でも大丈夫だということに気づかせてくれた方です。子どももこの本を一緒に読むことで、自分だけではなく、同じ不登校の子が他にもいることを知って安心したようでした。
文字だけではなく、漫画で表現されている部分もあるので親子で読むにはおススメの一冊です。
子どもが不登校になっちゃった
不登校を体験した親御さん目線での体験談を紹介!
ランさんは子どもが不登校になったことから脱出したことをamebaブログで紹介しています。
リアルな体験談から「あー私NG行動してたー」と新しい視点を見つけられたり、「この対応でよかったんだ」と自分の行っていた対応に安堵したりします。
子どもへの対応に不安を感じているのであれば、是非参考に読んでもらいたい一冊です。
学校へ行けなかった僕と9人の友だち
不登校になりお友達と出会うことで感じたことを紹介!
「普通」という言葉に縛られていた子どもがお友だちと出会い自分の居場所を見つけていくお話。
人と出会うことで、自分の気持ちに気づいたり、新しい発見をしたりと、新しい事にチャレンジしたりすることが億劫になりがちな不登校なお子さんにおススメな一冊です。
まとめ
今回は、不登校の子どもの状況に合わせて私が行った対応方法をご紹介いたしました。いかがでしたでしょうか。不登校には色々なケースがあるので、何をしたら正解ということはありませんので、お子さんの状況や反応をみながら試行錯誤してみてくださいね。
最後に、私はお医者さんでもはく教師でもありませんが、不登校の親という観点から、不登校の子どもたちや、その親御さんの不安が軽減出来ればと想いこのホームページを作成しています。今後も不登校の事について更新していきますので、少しでもお役に立てればと思います。
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